なぜ、義塾なのか?
商売は、人の命を繋ぐために長続きをさせることが大事です。そのため、利益を出すことは、優先されます。
しかし、道なき道を進む中、都度の判断においては、眼前の利害だけではなく、条理を踏まえた判断ができるか否かが、その会社、その店舗の生存期間を決めています。これも、商売の現実です。
したがって、物事の条理を踏まえて都度判断する習慣を持つ人達が増える。それは自社自店のためだけに留まらず、必ずや公益に繋がるとの思いがあります。
サービス業の中で、先義後利の精神を有する人が育つ場を作るために、義塾としました。
他方、あなたも耳にしたことがあるかも知れません。
「正直者は、馬鹿を見る」
「きれい事だけでは、競争に勝てない」
本当に、そうでしょうか?
逆から問えば、汚いことをしないと勝てない競争があるなら、そこまでして勝つ必要があるのか。そう思われませんか?
汚いことをして得た成功に、人として何が残るのか。そう思われませんか?
これらを、商人道義塾で学ぶ方々には、本気で考えて頂きたい。
そして、「誠に生きる」ということは何か。「美しく成功する」とは何か。
これらの本意を商人道義塾で手にして頂きたい。それが当塾の目的であります。
あなたは、Googleが掲げる10の事実というものをご存じでしょうか。
この中の6番目に「悪事を働かなくてもお金は稼げる」というものがあります。後発のGoogleが、Yahoo!を追い抜いた原動力の一つが、この事実に気付いてしまったからだと感じました。悪意をもってYahoo!を追いかけなかった。だからこそ得られた広い視座と境地により、現在の発展に繋がったと感じています。
「悪事を働かなくてもお金は稼げる」この事実は、私達も経験的に正しい事実だと思っています。
そして、Googleというサービスがいかに成功したかは、多くの方々がよくご存じだと思います。
ここで、きれい事を言っているつもりは毛頭ありません。
確かに率直に言えば、良い人だから商売が上手く行くとは言えません。
一生懸命、勤勉に働いてもお客さまが来ないで閉店倒産することもある。悔しいことではありますが、厳しい現実です。
その一方で、良い人ではないのに繁盛するところもある。
だからこそ、
「正直者は、馬鹿を見る」
「きれい事だけでは、競争に勝てない」
という言葉が、まかり通るのかも知れません。
しかし、商人道義塾で学ぶ人達は、どうぞ安心してください。
三年以上、あるいは十年単位と長い目で見れば、嘘をつく人より、正直者の方が商売は向いています。私達は、その事例をいくつも有しています。
ズルいことを行い、抜け駆けして一時成功しても、長くは続きません。これもまた然りだという事例を持っています。
そして、言葉巧みに美辞麗句を唱えても、行き詰まる人がいる理由も、私達は知っています。
また公私を分け、仕事だからと業者を叩き、部下を泣かせる人が、家に帰れば良き父、良き母が許されるほど、この世は甘くないことも知っています。
分かりやすく具体的な話にすると、閉店倒産する店の料理人は、美味しい料理さえ出せば繁盛すると思っています。
閉店倒産する美容室のオーナーは、カット、カラー、パーマの技術力が他店より上なら、繁盛すると思っています。
しかし、残念ながら現実は、美味しい料理を出しても閉店倒産する店があります。
技術力があっても潰れる美容サロンが多々有るのです。
これは病院でも同じです。
働いている医師は皆、医師免許を有しています。
しかし、名医がいると言われ来院者が増え続ける病院もあれば、優秀な医師も看護師も大勢働いていて、来院者が来ず閉店倒産する施設もあります。
これらの原因を結論から言えば、料理や医療技術は手段です。手段だけでは商売は成功しないのです。
全ての商売、そして職業には目的が必ずあります。
そのため、自らの商売への向き合い方、職業人としての生き方、他者に対する考え方、これらの差が成否を分けているのです。
そして軽視できない点は、不祥事を生む人、閉店倒産する施設の経営者や従業員には、共通して持っていないものがあります。
それは、心に「義」が無いのです。
即ち道理や、条理を心に有して働いていない。この怖さを知り、学ぶ場所が、今こそ必要なのです。
この理由からも、義塾と名付けました。
あなたが、商売運とは偶然や奇跡のようなものではなく、日々の営みから創るものだという感覚が当塾で芽生えたなら、必ず強い経営ができる様になります。
例えば、新型コロナウイルスの有事でも、二つのタイプに分かれるはずです。
背に腹はかえられないと不正やズルいことを容認して生き延びようと考えるタイプの人。
一方、大変な時だからこそ、自らの誠に素直に生きると覚悟を決めるタイプの人。
人間は、七転八倒中の心の状態が、次のステージのレベルを決めます。レベルとは、自分の居場所ということです。
高い居場所か、低い居場所かは、誰でもない無意識に自分が決めているのです。
そして、人間は、追い詰められた時に、己の本性が出る。
だからこそ、辛い時に己を鼓舞し、艱難辛苦に負けまいと踏ん張れるものを持っていることが、人生を大きく左右致します。
「辛い時に踏ん張れるもの」これを当塾で得て頂けたなら、商人道義塾を開校し、これ以上の喜びはありません。
あなたにも必ず手に入ります。
その証拠に、今この瞬間、このページをご覧になっているのですから。
縁とは、そういうものであります。
さぁ、一緒に商売で最も大事なものを手に入れましょう。
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