経営者・指導者用|今月のことば一覧
2月から7月のことば
(特別編 指導者・教育者向)
接客指導の要諦※を悟れば、至極の福利厚生となる。
「あなたは、接客指導の要諦とは何か」と問われた際、即答できますか?
サービス業の経営者や教育担当者が、接客を指導する時、欠かすことのできない要が二つあります。
一つは、良い接客は、顧客を増やし売上を上げることに貢献する。高校生のアルバイトでも知っている簡単なことです。
しかし、この程度の認識だから、浮き沈みの多い経済下や、流行り廃りがある世相の中で長く営めないのです。
末永く営むために、決して欠かすことのできない接客の要が、もう一つあります。
これが解れば、誰に何を言われようが毅然とした態度で、社員各位を導けるのです。
答えを私が言う前に考えてみてください。
答えを自ら発見するからこそ、心の奥に真理が入ります。これが、大人の世界の学びです。
※ 集客数を増やすエネルギーを出す店員を、あなたは識別できますか?
世俗で幸福に生きられる者に共通していることがあります。。
それは、自分を取り巻く人間に恵まれているということです。
では、なぜ人に恵まれるのか。
それは、自分以外の人間を大切にし、その存在に感謝し生きているからです。
見過ごせない事実は、人を大切にする人間は、不幸に成る確率が極めて低い。
この不幸に成る確率が低い人間達の集合体こそが、運の強い組織であり、永続的な企業となる礎なのです。
この事実を解って社員に接客指導を行う。そうすれば、社員が幸福に生きられる確率が高まるだけでは済みません。この結果、特段の経営戦略を実施しなくとも法人は永続的経営ができる道筋が自然と出来上がってしまうのです。
これが、接客指導の要諦です。
サービス業の多くが、薄利多売で営んでいるのが、現状です。
この影響で、容易に社員の給与を上げられない。
ならばこそ、それ以上の冥利を社員に与える意識が大事になる。この考えこそが、サービス業の経営者、管理職の大徳になるのです。
笊で水をすくえないが如く、姿無き徳は徳をもってのみ感得できるもの。
実体のないものを得るには、それなりの備えが必要になるは、世の必定。
今、国内のサービス業は、長引くコロナ禍で、芯を外している会社が増えたと感じます。
一つの例を話しましょう。
セルフレジの横に、接遇もせず監視として店員を立たせていること。法人の運を下げるようなものだと見ています。
なぜなら、もし あなたが曾祖父母だとして、あの世から自分の子孫を見たとします。良い雇われ方をしているなと誇りに思えますか?
人間は、全ての人に必ず父母がおり、その父母にも父母がいる。このようにして五代さかのぼると、64名の父母達がいて、十代さかのぼると2048名の父母達がいるのです。
これだけの多くの人達が、我が子大事と育み、命のバトンを何千年と繋いできた掛け替えのない存在、それが、あなたであり、あなたの身近な人達、一人一人なのです。
これだけ多くの人達の思いを背負っている存在(人間)を、セルフレジの横に監視のためだけに立たせておくなど話にならない。
サービス業を生業にしようとする者が、人を粗末にすることに何の疑問も感じないようでは、浮き沈みの多い世界で生きられるわけがない。
あなたは、どう感じますか?
人を活かして、己が活かされる。
人に必要とされ、この世に己の場ができる。
己一人でも、満足な人生は歩める。但し、幸福な人生は歩めない。
なぜなら、己の幸せは自分を取り巻く人の幸福量が決めているからである。
幸せは、己一人でも感じることはできる。しかし、他者がいなければ増やすことはできない。だからこそ、他者ほど大事なものはない。
人間の尊厳は命に宿るのではなく、人格に宿るもの。人格を無視し什器のように人を使う者に、姿無き力は手を貸さない。
故に、運の強い人間は対人応対の動静を観れば悟れる。
あなたは、これら世俗の法則を知って生きていますか?
従業員の解雇は、最後の最後と考える創業者がいた会社は、サービス業に限らず製造業でも、活力があり、発展力があった。
ところが、レイオフは止むを得ずと簡単に実施する経営者が出て来ると、いかに立派な創業者がいる組織でも浮き沈みの波にのまれるようになる。これは、偶然ではなく必然なのです。この真意を是非、商人道義塾で学んで頂きたいと切に願っております。
☆ 補 足 ☆
セルフレジに関して。
人口減少の中、求人が容易にできない世相になった現在、セルフレジは時流であり、必然かも知れません。
したがって、セルフレジ自体が悪いと言っている訳ではありません。
悪い点は、接客もしたことのない技術者の製品を鵜呑みで利用している志の低さにあるのです。
● 悪意があるだけでなく、悪意無き万引きを誘発する。
● 高齢者の姿が消える。
これらの現象で気づきませんか?
確かに、態度の悪いレジ係や、動作が遅く行列になるレジ係なら、セルフレジの方が良い。そう思う顧客が多いのも事実です。
しかし、このセルフレジでいいという心理を安易に放置していることは、商売にとって非常に怖いことなのです。商人道義塾の哲学編と、実践マーケティング講義で、私の言う意味を発見してみてください。あなたも、この怖さに気づきます。怖さに気づけば、店舗評判を、どこで上げるか。このポイントに簡単に気づくことができます。
今のままのセルフレジで良いという経営者や管理職がいる会社では、次の理由に恐らく気づかないでしょう。違いますか?
■ 良品を置くだけでは、再来店は増えず。
■ 美味しい料理を提供しても閉店する。
■ 技術力がある美容師がいても、閉店する。
■ 最先端の知識を有した医師がいても閉院する。
■ 入店客数の多いショッピングモール内のテナントが閉店する。
これらの現実をみて、何が商売に必須か、商人道義塾の無料講義で是非気づきを得てください。
最後に、私が行うSTCMデザインのコンサルティングの立場で言えば、サービス業において「親切を武器」にできない組織は、資本力があっても百年企業にはなれない。それが、サービス業という世界の定めと言えます。
STCMデザインのコンサルティングに、ご興味ある方はご覧ください。現在のサービス業で生じている問題点が簡単に理解できるクイズを掲載しています。クイズに答えることで同時に、STCMデザインのコンサルティングが必要な理由も分かります。
24年新春のことば(特別編 指導者・教育者向)
世俗で人を生かすとは、活かすことをいう。
人を活かすとは、個性を活かすことと誤認するから不幸を招く。
人を活かすは、個性ではなく実相(suchness※)を活かすこと。
既に覚醒された能力のみを高めるのは、指導・教育とは言わず。
指導する側の見識の低さで、学ぶ側に能力差が生じるならば、まさに滑稽の極み。
世俗に生きる者に天賦の才がない者はなし。
天賦の才が覚醒されている者を天才。覚醒されていない者を凡人。
ただそれだけのこと。
この世で最も哀れで不幸な者は、実相が覚醒されていない事実を知らず、自らを凡人と観念し生きねばならない者である。
これに加担する指導者、教育者が多いこと、実に世俗の悲しみ。
これまさに命のみを生かし、在を殺す大罪なり。
※
Suchness is an innate, unique nature that includes unawakened abilities.
講義一覧
初めての方は、番号順に受講してください。
重ねて、プロローグからご覧になると理解が深まります。
商人道義塾サイト内検索
哲学編:全ては、ここから。
実践ノウハウ編 講義
実践マーケティング講義