TOP | 全業種共通哲学編 | 【商売心得】己の思いが人に伝わって、はじめて事を成す世界で店を出すということ

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全サービス業共通 商売哲学編

PHILOSOPHY 

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【商売心得】己の思いが人に伝わって、はじめて事を成す世界で店を出すということ

 
 

まえがき

 
 
本講義は、あえて長い話を行いません。
短い時間で終了します。
その理由は、是非あなたに講義内容を噛み締める時間をとっていただきたいのです。
 
講義の内容を理解するよりも、今の自分を見つめ直す時間の方が、遙かに大事な講義になるからです。
 
 
 


 

本講義目的

 
世俗の中で幸せに生きるために、最も大切にすべき心得を知る。


 
 
 

己の気持ちが、人に伝わってものいう世界で生きる

 
 
 
それでは、講義をはじめましょう。
 
 
「私達にとってお客さまは、最も大事です」と言う会社や店舗は、世の中に溢れています。
あなたも、既にご存じでしょう。
 
しかしながら現実は、お客さまが最も大事と謳いながら、お客さまが二の次になっていることも多い。そう感じませんか?
 
それでも、お客さまが大事といっていることに、確かに嘘は無いのです。
ただ、行動に出ていないだけです。
 
では、なぜこうした現象が生まれるのか。
あなたは、考えた事がありますか?
 
「お客さまが、店にとって大事な存在である」ということは、初アルバイトに来る高校生でも知っています。
 
ところが、お客さまが大事だと知っているだけでは駄目だという認識が経営者を含め、いい歳の人達が分からなくなってしまっている。それが、今の時代です。
 
 
それでは、本題に入りましょう。
 
夫が、妻を大事と言うのは、夫の自由。
 
妻が、夫を大事と言うのは、妻の自由。
 
親が、子を大事と言うのは、親の自由。
 
社長が、社員を大事と言うのは、社長の自由。
 
上司が、部下を大事と言うのは、上司の自由。
 
店が、お客さまを大事と謳うのも店の自由。
 
思うことは、思う側の自由なのです。
 
ここで肝心な事は「思っているだけでは、駄目」だということです。
 
なぜなら、自分の気持ちが相手に伝わって、ものをいう世界に人は生まれてきたのです。
それが、人間の世界の厳しい仕組みであり、現実です。
 
この覚悟をもって生きていないから、夫婦円満、家庭円満になれず。また、商売繁盛にもなれないのです。
 
夫が、妻をどれほど大事に思おうが妻に伝わっていなければ、満員電車に毎日ゆられ、35年の住宅ローンを払い、毎月給与をキチッと家に入れても、感謝の対象にならないのです。
夫の妻を思う気持ちが、妻に伝わってはじめて、疲れて帰ってきたとき労ってもらえるのです。
 
妻が、夫をいかに大事に思っているか。その気持ちが夫に伝わるからこそ、愚痴や子供の話、日々の些細な話も聞いてくれ、妻の大変さを分かってくれるのです。
妻が夫に気持ちを伝える努力をせずに、妻の大変さを夫は分かってくれるだろうと期待する。だから夫婦仲が、おかしくなっていくのです。
 
親が、子を大事に思う気持ちが、子に伝わるからこそ、親孝行になるのです。
親の心が子に伝わらなければ、せっかく何不自由なく育てても感謝されないのです。
 
社長の思いが従業員に伝わるからこそ、この会社に入社して良かった。この社長のためにも、一生懸命働こうと思うのです。
 
上司の思いが、部下に伝わるからこそ、人望が生まれます。
思いが伝わらないから、良かれと思って厳しく指導したことが、パワーハラスメントだと言われてしまうのです。
 
店が、お客さまを大事に思う気持ちが、お客さまに伝わるからこそ、繁盛店になるのです。
売り手側が、いかにお客さま第一と謳おうが、お客さまに伝わらなければ、まったく意味が無い。
この現実を疎かにし社員教育するから、店の空気が年々おかしくなっていくのです。
 
 
「いらっしゃいませ」
「ありがとうございました」
「またのお越しを、心よりお待ちしております」
 
これらの言葉、口に出して言っているだけでは、ただの音なのです。
ただの音に誰も感動などしない。これが、この世の現実です。
 
感謝の念が、相手に伝わるからこそ、口に出す意味がある。
伝わらない音は、BGMと何ら変わりません。
 
人間は、言葉を喋ります。言語が通じれば、コミュニケーションは、確かにとれます。
しかし、コミュニケーションがとれているからといって、意思疎通までできていると過信するから無用なトラブルや、悲劇を生むのです。
 
外国に渡航された経験があれば分かるかも知れませんが、言葉が通じなくても意志が通じるという瞬間があります。人間とは、そういう面を持っている生き物なのです。
 
 
 

言葉に頼りすぎるからこそ、人との距離が生れる。

 
 
 
「言葉に頼りすぎるからこそ生じる、人間関係の距離」というものが、この世にはあります。
これを、改めて考える必要がある時代になっています。
 
人間の営みを、よく観察してみてください。
人間は、自分の思いを他人に伝えることが、簡単にできる生き物では無い。
このことに、気づきませんか?
 
 
私のセミナーで簡単な実験を行っています。
自分の手をつねって、となりの人に通じるか試すのです。
 
赤くなるほど手をつねったところで、本当に痛みが届いているか確認すると、「痛そう」くらいしか伝わらないのです。それが、肉体が別々だという、当たり前の現実です。
 
 
 

自分が感じている痛みや悲しみ、喜びが、全て相手に伝わるとは限らない。
これを知らず、己の辛さ、悲しみ、喜びを相手に理解させようと願えば願うほど相手と距離が生じ、意図せず孤独になる。
 
人生は、生れるときも逝くときも一人。大事な時ほど、いつも一人。この覚悟さえあれば、孤独に苛まれることなく安寧に送れる。
 
自分の独立した人格を尊び生き、その上で人を愛するから、適度な間合いができるのである。

 
 
 
 
手をつねるという分かりやすい実験でも、真の痛みを伝えきることは難しいのです。
心の痛みや悩みを伝えるのは、遥かに難しいことだと自覚せず、相手に分かって貰おうとするから、人間関係がおかしくなるのです。

だからこそ、自分以外の人と一緒に生き、その人と幸せになりたいなら、自分の気持ちを伝えることが簡単だと、けっして甘く見ては駄目なのです。
 
言葉が通じるから、意思疎通ができるなどと簡単に思っているからこそ、不幸の元を作るのです。
 
 
実際にある厳しい例を話しましょう。
 
話せば自分の辛さを分かって貰えると、妻が夫に話せば話すほど、離婚に繋がる。この状況をご覧になったことないですか。
 
 
女性脳は共感を求めようとし、自分の辛さや大変さを相手に理解して欲しいと願います。
しかし、男性脳は話し合いは結論を決めることなのです。女性脳が状況を詳しく言おうとすればするほど、結論は何だとすぐ聞きたくなるのが男性脳なのです。
 
このため、男女では話し合いで求める結果が違う。だからこそ、自分の思いだけを相手に理解させようと思えば思うほど、自分の気持ちは、この人に通じないと諦めになってしまうのです。
 
これを知らずにいる夫婦は、離婚について話せば話すほど、解決できず離婚になるのです。
 
離婚の話し合いをしている夫婦の会話を聞いていると、相手を責める言葉ばかりです。
自分の気持ちを分かっていない。あるいは、分かろうとしてくれない。互いに責め合います。
 
「相手が、私の気持ちを分かってくれない」ではなく、自分が相手に分かってもらう努力をしているか。幸せになるためには、こちらが必要なのです。
それが、良い人間関係を気づく心得です。職場でも同じです。
 
上司から評価が低いと不平不満をもって嘆くよりも、先に自分の能力が上司に通じているかを考えるのです。
 
部下から慕われていないと嘆く時間があるなら、自分の気持ちが部下に通じるように努力しているかを先に問うのです。
 
 
話題を変えると、価値観の不一致を理由に離婚する人が最近多いです。これもまた大事なことに気づいていないのが原因です。
 
 
一緒の家庭で育つ兄弟姉妹であっても価値観が一緒ということはありません。
ましてや別々の家庭環境で育つ二人の価値観が一致する方が、不思議です。
 
「価値観が違うから合わない」ではなく、人それぞれ価値観が違うからこそ、相手に合わせる努力が必要だと考え無ければいけないのです。それが、共生ということです。
 
夫婦も親子も価値観が、一致しているから幸福になれるのではなく、思いやりがあるから幸福になれるのです。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
本講義の意味を、もうお分かりになりましたか?
自分の思いが相手に伝わって、はじめて事を成す世界で店を出すということ、店を作るということ。
 
ここで改めて本気で考えてみてください。
本気で考えれば考えるほど、繁盛店になる確率は高まります。
 
そして、家庭内でも同様に、家族に自分の気持ちが本当に伝わっているのか。
この機会に感じる時間を作ってください。
 
先ずは家族に直接訊かず、自分の心が伝わっているのかを察してみてください。
 
自分の気持ちが、相手に通じるからこそ、良い関係が生まれるのです。
自分の情が、相手に通じるからこそ、絆が生まれるのです。
 
 
改めて考え直してみてください。そして、ここから得る反省すべき点、あるいは通じていて嬉しい点、それら一つ一つを大事にします。これだけで、家庭内の状況は良くなります。
 
 
夫婦や親子の不和があれば、良くなる方向が見えるでしょう。
現在、問題無く家族が仲が良ければ、いつまでも仲の良い家族でいられるでしょう。
 

夫婦は、それぞれ育ちが違う。人間は、育つ環境で価値観ができる。だからこそ、価値観が違う夫婦の方が自然です。
違う価値観を合わせようとする努力よりも、互いの人格を認め、思いやる心をつくる。こちらの努力の方が、夫婦円満の近道になるのです。
 
 
家族とは、「血が繋がっているから家族」だと過信しているから、離散するのです。
家族は、「無償の愛を注ぎ合い、情で繋がっている関係」、だからこそ尊く、円満になるのです。
 
この点に気づきさえすれば、子がいる再婚同士でも、養子縁組みの家族でも、良い家族になれる。人間とは、そういう生き物なのです。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
是非、この機会にあなたの気持ち、大切な人に伝わっているか。感じてみてください。
 
あなたの気持ち、あなたの大切な人達へ、本当に伝わっていますか?

 
自分の気持ちを伝えることの尊さを知らずに接客業で働くから、「接客とは、お客さまの世話をすること」だと錯覚するのです。
 
 
接客とは、「自分の真心がお客さまに通じる関係をつくること」なのです。
 
真心が通じるからこそ、次に繋がるのです。
 
 
 

 
 
 
 
現在、あなたを取り巻く環境で人間関係が良ければ、良い関係が益々良くなるように願っています。
 
仮に現在、人間関係の不和があって、人知れず悩んでいるならば、解決の糸口が見つかるように心から願っております。
 
 
 
 

自分の出方一つで、人は善人にも悪人にもなる。

 
 

 

 
 
 
それでは、講義を終わります。
 
 
 
 
 
 

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