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商売成功の理由は人それぞれ。しかし、商売失敗の原因は、ほぼ共通している。
このウェブサイトは、商売が失敗する原因を学ぶところです。

商人道義塾

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創立21周年記念事業(2020年当時) 

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please no more war.

訳:私たちは、平和だからこそ笑える。恒久平和の第一歩は、お互いの欠点を許すこと。なぜなら戦争の種は人の心の中にあるのだから。

 
商売は、平和あってこそ成り立つもの。
商売は、千差万別の価値観をもった人と向き合う仕事。
商人としての教育の一つは、異なる価値観を受容できる寛容さを鍛えること。
これこそが、結果的に平和を創る一翼を担う。
 

【 Web特別講演 】

 

小嶋千鶴子 刀自 三回忌に寄せて

 

(サービス業への警鐘と重要なお知らせを含みます)

 

- 実名多数公開のため、誤認無き様に閲覧注意でお願い申し上げます。 -

 
 
第一部  第二部
同時公開
ノーカット完全版

 
 
 
 
 

今月のことば(最終回)

 
2024年8月31日をもちまして法人様へ当社よりノウハウ提供の営業活動が終了になります。これに伴い今回は、私のセミナープログラムで大変好評な「二流の壁・誘惑の塀」の内容から一部抽出してお話します。
 
ビジネス・商売の世界、音楽業界、芸術界、スポーツ界等、実技を伴う様々なジャンルの方々を見聞きする中で発見できた教訓を一覧に致します。
 
 
 
二流は、己の為に悩む時間が長い。
一流は、他者の為に悩む時間が長い。
 
二流は、努力は報われると考える。
一流は、努力している己に気づかない。
 
二流は、過程にこだわり、方向性を軽視する。
一流は、結果にこだわる。
 
二流は、人生で差がつく原因は、IQ(intelligence quotient 知能指数だと考えるため、頭で考え妄想し、手も足も出せなくなる。
一流は、人生で差がつく原因は、IQ(improvement quotient 進歩指数だと考えるため、常に実行を優先にする。
 
二流は、手を抜くことを正当化する。
一流は、些細なことも慎始敬終に行う。

 【link:言葉の意味は、goo辞書©参照願】 

 
二流は、技術と知能があれば一流になれると錯覚する。
一流は、技術と知能だけではトップになれないことを知っている。
 
二流は、他人から利用されることを異常に嫌う。
一流は、他人から必要とされて自分の居場所が、この世にできると知っている。
 
二流は、一流を目指す。
一流は、一流と評価される遙か前の無名時から、既に一流である。
 
二流は、負けは終わりと思う。
一流は、負けは高見への始まりだと思う。命あるかぎり挽回できることを知っている。
 
 
  
二流は、人生の成功は社会的成功だと思い、平凡を笑う。
しかし真の一流は平凡。代わり映えが無く、浮き沈みもない人生を12年間以上過ごせることこそ真の一流。
 

 
以上、ほんの一例をご紹介しました。 

あなたの心には、何が残りましたか。
 
どのジャンルの業界でも、スタート地点は平等に用意されています。
ところが、ある所まで進むと、一流の世界へ入れる道と、二流のまま停滞する道に分ける分岐点があるのです。私は、この分岐点を発見しました。そして、この分岐点が、なぜ現れるのか。この原因をも見つけています。
 
私は、受講者に分かり易く理解してもらうため、これらを図で説明できるようにしています。
これにより、一流の世界へ行けない人達が立ち止まる「二流の壁」の正体を簡単に知ることができます。
知ってしまえば、二流や三流と俗に言われるエリアでくすぶっている方々も、一流の世界へ行くことができています。
 
人生は、「人生観」、「心指し(志)」、「行動力」を吟味し、改善すれば簡単に変えることができると話しています。
私がいうことは、きれい事でも気休めでもない、これを最も表しているものが「二流の壁・誘惑の塀」のプログラムだと言われます。
 
通常、社員向け研修ではオカルト的と誤解される可能性があるため語らないことがあります。それを、ここでは語りましょう。
 
宇宙から降り注ぐ聖なるエネルギーは、些細なことでも感謝する者を好み。己の無意識で生じた悪気の無い不徳に、心底懺悔する者を助けたいと作用する。
地球のエネルギーは、増幅、還元、分配を好む心をもつ者に力を貸そうとする。
 
これら摂理を感得できる心を、私は「マスターマインド」と呼びます。
そして、このマスターマインドを得るための心身を鍛えることこそ、次代のリーダー育成だと考え、いくつものプログラムを用意しておりました。
 
しかし、公にする場が与えられない事実が、私を必要としていないという天命だと悟り、この度終了と判断しました。
 
法人様への当社よりノウハウ提供終了に伴い、最後に感じて頂きたいものを、私流に一覧にさせて頂きました。
 
 
 
 

 塾主 山口善義
 


私は、一流、二流という区別を好んではおりません。受講者がイメージしやすいため、便宜上利用しているだけになります。誤解無いように補足致しました。
誘惑の塀に関しては長くなるため本文で割愛しています。誘惑の塀とは、新入社員が3年以内に退職したくなる原因の理解と、回避方法を知るプログラムです。

 
 

 

2024年8月23日
8月27日加筆
8月30日加筆修正

 
反響が大きいようなので、最後に番外編をたさせて頂きましょう。
私が話してきた中で最も理解され難いものをおまけとして付け加えます。
 

二流は、想念で夢を見る。故に叶わず。
一流は、意念で夢を見る。故に叶う。但し、自らの積徳以上のものは具現化されない。
二流は、意念で勘を働かせる。故に外れる。
一流は、想念で勘が働く。故に正確となる。
 
これらの意味が分かりますか。安心して下さい。相当修行を積んでいると自負している者でも、そう易々とは分かりません。

それでは、少し現代的な分かり易いものに換えて終わりにしましょう。
 

二流は、他者の目があるところを優先し尊ぶ。結果、他己評価に一喜一憂せざるを得なくなる。
一流は、他者の目が無いところでの行為が自らの人生を豊かにし、幸運を招くと知っている。故に、他己評価よりも本望を優先する。結果、他己評価で自暴自棄になることがない。
 
 
 
二流は、幸運は偶然生じると考える。
一流は、幸運は自らの生き方で招くものと考える。
故に、大谷翔平選手がグランドのゴミを拾い、ポケットに入れる姿を見て、二流は感心するが真似はしない。
一流は、かの姿を見てゴミを拾っているのではなく、運を拾っていると見え、感心では終わらない。

 【link:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)参照』】

 
一流と二流の差は、ほんの些細なことからはじまり、大きな差となり終わります。
この差の違いを理解して生きることが神仏を信じるよりも、人間には先に必要だと存じています。
 
なぜならば、幼少から眺めてきた光景があるからです。
敬虔な信仰を持っていても幸福から遠ざかってしまう人と、神仏を全く信じなくても人道のど真ん中を悠々と歩く人を、それぞれ眺めてきました。
そして、これらの原因を既に感得しています。
 
最終回ですから、少し私の存念をお話しましょう。
 
神仏を信じた方が良いですかと問われれば、私は信じた方が良いと答えます。
なぜならば、絶対的な完璧な存在と、自らを比べることで己の未熟さの輪郭が明確になり、この結果、正しい改過自新ができるからです。
但し、神仏を信じたぐらいで天国に行けると思ったら大間違い。逆に、神仏を全く信じなくても天国に行ける人は行けると答えます。問題は、なぜ行けると言えるのか。生きる上で最重要なことは、この理由に気づくことと存じています。【link:言葉の意味は、goo辞書©参照願】
 
宗教に入った方が良いですかと問われれば、ご自由にどうぞと答えます。
但し、神仏を信じる程度で入信すれば、辛くなりますよと付け加えます。
 
 
常々、自我と真我を分けて私が話すのには、重要なことがあるからです。
自我の領域で神仏を信じていても、残念ながら思いは天に届いていない。
具体的な事例を申しましょう。世のため人のため、従業員は家族だと言い、そして寄付好き。このような社長がいる会社が、閉店倒産するのです。これらは、自我のレベルで考えているからなのです。
 
善行は自認した瞬間、無に帰する。
無意識の悪行は、いずれ具現化し自らを苦しめる。
 
このことの重要さと厳しさを知ればこそ、人生を左右しているものは、真我(潜在意識)の状態だということに気づく。この重大さを感得しているため、私は自我と真我を分けて話すのです。
 
ただ難しいのは、真我の状態は、相当修行しても自覚できないということです。だからこそ、意識的に重要だと感じる習慣が大切になります。
 
この感覚が少しでも分かれば、集客に困ることも、人間関係に困ることも、「これ」をすれば無くなりますよという私の話の意味も深く理解できるようになります。
 
「これ」とは、呼吸の仕方であり、呼吸の仕方をコントロールすることで、人は心の重心を変えることができるのです。そして、心の重心に合わせてイメージする。この呼吸とイメージの仕方で、人生の軌道も徐々に変わるのです。
 
私は、オカルト的や、宗教的と思われる内容を法人内で語ること、極力控えてきました。科学的に証明できないものは、不適切になり得ると思うからです。
法人の場合は、言語化や可視化できるものを何より優先すべきです。これが結果的に、様々な考えで生きている社員各位を正当に保護することになるからです。
 
なぜ最終回に、こうした内容を語ったのか。それは、今の日本は、本質から外れていることが多いと、指導者層が気づいて欲しいからです。
 
例えば、いじめの問題です。
学校で、いじめを解決しようとするといかにして、いじめっ子を無くすかを先に考えますね。これが本質から外れているのです。
 
分かり易く例を変えましょう。
地震の多い日本だから、国外に移住しようと考える人より、地震に耐えられるように暮らそうと考える人の方が圧倒的に多いですよね。
逃げるのではなく、適応しようと考える。これもまた進化の姿であり、これが自然なのです。
 
したがって、いじめっ子を無くす。いじめっ子の居ないところに移る。これらが先ではなく、いじめっ子が居ても負けない。あるいは適応できる力を身に付けさせる。これが先だと気づく大人が増えれば、辛い思いで苦しんでいる子供達は救われるのです。(※1 下段補足)
 
この世は、健康上の苦労、経済上の苦労は、いかに七転八倒苦しみを得ても、一度乗り越えれば同じ苦しみが繰り返される可能性は低いのです。
ところが、人間関係の苦労は、乗り越えても乗り越えても一生付きまとう。
この現実に向き合うことを子供に教える。そして、最後まで生きぬく力を子供に授けることこそ、大事な子育てなのです。
学校の成績を良くするだけでは事足らない領域があると知って、はじめて子供のためになる。そう思われませんか?
 
もしあなたが、共感されたなら自らの側にいる子供達から教えて上げてください。必ず将来、あなたに感謝されます。
 
 
道理を見極める能力。
摂理に敏感になる能力。
こうした能力を訓練されていない人が増えたという事実。
これに気づく真面な人が、今この国に必要だと思いませんか?
 
企業にも同様です。
社是や企業理念は、宗教の教えと同じく感化が必要です。
しかし、その目的も役目もやり方も、全く違う。この違いを明確に理解し、社員各位に教えられる人がいなくなれば、浮き沈みの激しい経済下で脆弱な組織として生きねばならなくなるのです。
 
この怖さに気づく人が、本当に少ない。
これが、私が今の日系法人を眺め、憂いている点であります。
 
今回は法人様への営業活動終了に伴い、また最終回ということで特別に少し難しい話も織り交ぜました。
 
 
あなたの心には何が残りましたか?
何か一つでも、些細なことでも、あなたの役に立つことがあれば幸いです。

 
 

 
 
※1 
苦しんでいる子供にむち打つようなことにならないよう補足します。
 
現在、いじめられている子供に対して、「いじめに負けるな」、「頑張れ」と俗に言う根性論で励ますことは、無駄に苦しめるだけで何の解決にもなりません。可愛そうなことはしてはなりません。
頑張っている人間に、頑張れと言う事ほど無慈悲なことはありません。
 
いじめられている人の場合、大きく二つの理由があります。
 
一つ目は、協調性がないのが原因。所謂、めだつ、鼻に付くと思われてしまうタイプです。このタイプは、属する環境が変わると、いじめられなくなることがあります。
 
二つ目は、恐らく多くの人が解決出来ないと困っているタイプです。それは、本人の自覚が無く、自らの雰囲気で、いじめられやすくなっているタイプです。
 
 
そこで、二つ目の解決法を特別に結論から話します。
理由は長くなるので割愛します。だまされたと思って実行してみてください。
 
まず基本から話します。
 
心を強くするコツは、体を強くすること。これが基本です。
重ねて、いじめられるのは、大人も子供も問わず、いじめられやすいエネルギーが自分の体から出ているからなのです。
自分から発散するエネルギーを変えてしまえば、いじめっ子がいじめたくてもし難い状態へとなれるのです。
 
例外もありますので100%の成功を保証できないことを、先に申し上げます。
その上で確率の高い方法を語りますので、困っている子供がいたら教えてあげてください。
 
年齢は、あくまで目安としてですが、15歳までの男女の場合は、早朝日光にあたりながら、息を鼻から沢山吸う。可能な限り沢山吸います。そして、今度は勢いよく一気に、口から息を吐く。これを10回以上、間髪を入れずに繰り返します。ここでのポイントは、 必ず鼻から吸って、口から吐く。これでなければ駄目だと言う事です。
 
最初は回数を多くできないはずです。徐々に慣れてきたら、20回でも30回でも続けて構いません。
心が軽くなるときが止め時だと体が教えてくれるようになります。
ここでの注意点は、この方法は、深呼吸ではありません。吸うこと自体が大事なのです。吐くことよりも吸うことだけに意識するのです。
 
実は、人は心が弱ると吸気できにくくなるのです。
そして、吸気が弱いために、呼吸力も弱くなる。呼吸力が弱くなると、特有のエネルギーが体から出るのです。肉眼では見えませんが。
 
したがって、いじめられやすい子は、息を吸うのが苦手ということが多いと気づくはずです。
だからこそ、日々の訓練になるのです。ポイントは、日光です。それも朝日。したがって、月明かりでも、電灯の下でも効果は望めません。
 
成功したかどうかは、子供の雰囲気が明るいと感じれば成功だと思って大丈夫です。
 
そしてさらに言えば、呼吸力を高めるだけでは解決できない人達が居ます。
そこで、もう一つ付け加えます。
 
女性の場合は、年齢問わず柔軟体操を行うと良いのです。
特に股関節を柔らかくします。足を開き前屈する程度で大丈夫です。下半身の柔軟を中心に、上半身をおまけと考えれば充分です。
無論、無理はケガの元です。気持ちよく筋肉がのびていると感じる程度でも問題ありません。
ポイントは、これも日光の下で行うのが良いのです。しかし、日焼けを気にする場合は、屋内でも大丈夫です。
呼吸の訓練と、柔軟の訓練を同時にすれば、雰囲気の変化が早くなります。
 
男性の場合、16歳以上から筋トレが良いです。特に、胸筋のトレーニングです。したがって、腕立て伏せで充分です。胸筋が発達してくると、多くの男性は、心の状態が変わります。簡単に言うと、心がタフになります。
 
無論、人間の体の面白い点は、一箇所の筋肉を鍛えても発達しません。ですから、全体的な筋トレが良いのですが、ここではあえて胸筋と言っておきます。その方が、効果が分かり易くなるからです。
 
いじめられている人を、言葉だけで励ますような低俗なことはせず、本質的に救ってあげることが、今求められているのです。
 
 
自らの雰囲気を明るく変えられるように成功した暁には、必ず教えてあげて欲しいことがあります。
成功する前だと心定めができず、逆に成功を遠ざけます。成功した後の話ですので、どうぞ御注意ください。
 
必ず子供達に教えてあげて欲しいこととは、「この世に、 死にたくなるほどの思いをしてまで行くところはない」という事実です。
学校、職場、自宅、どこでも同様にです。死にたくなる思いを抱き、我慢して行くところではありません。
 
「死にたくなる環境なら、迷わず逃げろ。逃げることは恥では無く、生きぬくための知恵」
 
それが、自然界の全ての生き物に与えられた特権だと教えてあげてください。
 
人間は、生きぬくために学校で学び、生きぬくために職場で生活費を稼ぐ。
これを周りの大人達が知っていることが、子を救うのです。
 
そして見過ごせないことは、子供は大人と異なり、ガス抜きが自分では容易にできません。
だからこそ、近しい大人が子供の様子を見て、定期的にガス抜きを行う。その手伝いが、大人の大事な役目であり、必要なことなのです。そうすれば、自らを追い詰め死に至る子を救う事も、いじめっ子を生む環境さえも少なくできるのです。
 
近しい大人とあえて言うのは、親や教師が近しいとは限らないからです。心の距離と、肉体の距離が、常に同じとは限らない。それが、人間関係です。
 
思いやりがなければ、何十年一緒に暮らしていても家族になれず、離婚となります。側にいるから近いのではない。これもまた厳しいかな、世俗の現実です。
だからこそ、子供達には、気づいた大人が手を差し出すことが尊いのです。
この尊い手の一つに、あなたの手がありますよう祈っております。
 
 
 
最後に申し上げます。
 
私は、いじめ解決のコンサルティングは、一切しません。
なぜならば、15歳までの女子がいじめられている場合は父親本人と父親の家系、男子がいじめられている場合は、母親本人と母親の家系に対して厳しい事を言う必要があると感じます。
しかしながら、私の言動に容易に耐えられない。そう察しているからできないのです。
 
苦しみにむち打つようなことは望まないため、一切をお断りしております。
御容赦ください。
 
 
 
 

今月のことば

(特別編 指導者・教育者向 最終回)

 
 
 
指導とは、相手の行動パターンを変えること。
教育とは、相手の人生に良い影響を与えること。
これらができない指導・教育は、指導・教育したとは一切言えない。
 
 
あなたは、覚悟をもって人に、教えていますか?
教える側の認識が低いから、習う側に差が生まれる。この事実を重く受けとめる教師が増えれば、子供達は幸せになります。
 
また、人間にとって大事なものほど、人が人に教える事は至難の業。この現実を真摯に受けとめれば教える側に傲りは生まれません。
 
始祖亡き後、始祖が教えていないことを勝手解釈して後進を惑わす者が現れる。この原因は悪意からではなく、善意から生まれているのです。
神仏の計らい、宇宙の摂理は、人間の言語で語られることを前提にしていないという、この真理に気づかずにいることがはじまりです。
何より悲しいことは、経や絵図等の具で分かり易く説明しようとする善意が、真理から離れる元を作る。これが、厳しくも実に切ない人間の性(さが)なのです。
 
だからこそ、人が人に教えるという行為を、何人も軽く見てはいけないのです。
 
指導も教育も教えること自体に主眼をおくのではなく、相手を感化し、教わる側の未来が良くなる結果に主眼をおく。これが指導・教育の要でなければなりません。
 
ここで一つ、始祖の教えを知ったかぶりし、後進を惑わす元凶となる者の簡単な見分け方を紹介しましょう。
 
いかなる組織も時が経つにつれ、始祖の考えは素晴らしいが「きれい事では、飯は食えぬ」、このような台詞を雄弁に語る者が現れます。
現実的になることが、さも正しいと錯覚する。これが、本道から逸れる原因を作る典型例です。
 
人の心は、非常に繊細であり、外界の影響を受けやすい。そして内界からは、常に欲望が生まれる。だからこそ、迷いや不安が常にわき上がります。
「心こそ 心まどわす心なれ 心に心 心ゆるすな」【沢庵宗彭 不動智神妙録】という言葉があるように、人の心は脆弱で有り、気を抜くとすぐに邪念にとりつかれます。当時、誰よりも真我(潜在意識)の存在を分かっている沢庵宗彭が言う言葉だからこそ興味深く、また深刻な言葉です。
 
人の心は弱い。だからこそ、理念や理想を持つ意識を持ち、それを心の真柱にする。尚且つ、持っているだけに留まらず、強固にする研鑽を積む必要があるのです。
 
海に浮かぶ浮きが、荒波に漂いながらも一定の場所にいられるのは、釣り糸があるからです。この釣り糸の役割が、人間にも必要なのです。
人間にとっての釣り糸の存在こそ、理念理想です。押し寄せる欲望や邪念を避けるのではなく、己に降りかかっても尚、動じない状態にする。これが世俗の中で大事になります。
 
理念を軽視する会社の社員は、誇りの形成ができ難い。誇りのない社員が不祥事を生む。この事実を、社内で指導・教育する立場の人達は、改めて考える必要がある時代になりました。
 
 
 
民主主義の名の下に、自由と我が儘を、区別できない人が増える。
権利は義務を果たして生まれるものということを、知らない人が増える。
人を陥れることで、充実感を得る人が増える。
他人の失敗や欠点を許容できない人間が増えれば世が乱れると知らない人が増える。 
こうした世相だからこそ、道標になる人間が企業の中でも必要になるのです。
 
 
 
そして、最も大事な心得は、理念理想は平時で役に立つものではなく、有事や窮地で役に立つものだという自覚です。
これを忘れるからこそ、形骸化し、いざという時まったく役に立たないのです。 
 
人間は、生来の悪人はおらず、追い詰められて悪人になる生き物です。
だからこそ、追い詰められたときに善人で居られるように平時から研鑽を積む。これが、真の修養です。
 
転ばぬ先の杖になるのが「理念」であり、魂を売らずに済むものが「矜恃」だと、先人が後進に教える。この人材育成の伝統が、法人の社徳、社格になって行きます。
 
こうした心得は、パナソニック、本田技研、イオン、ヤマト運輸、ダスキンをはじめ、他社にない血脈を有している企業ほど、今大事になってきています。
(上記下記共、敬称略御容赦願)
 
 
 
「人間にとって大事なものほど、一度無くしたら取り返しがつかない」
  
 
 
最後に、多くの方々が、現在誤りやすいものを補足します。
良い伝統がある組織で大事なのは、永遠に守るべきものと、時代とともに変えるべきものを見極める能力です。この能力がない者が、経営幹部になると落日に向かいます。事実、多くの事例を見聞きしています。
 
言葉で言うと簡単ですが、実際は難しいため、事例を基に悪い例と好例で説明しましょう。
 
悪い例は、ある高級家具屋が、ニトリやイケアのようなカジュアルで安価な家具が主流だから自分達も時代に合わせ、それに切り替えようと考える。理論上も人情としても理解はできます。しかし、これが落とし穴なのです。
 
自然界では、過去の成長過程を無にして進化することはできません。自分達が成長してきた過程を無視して、新たに生まれ変わることは無理なのです。
自分達を成長させてくれた顧客を無視して安易に生まれ変わることを考える。これこそ、商人にとって最も大事なことを知らない証しなのです。この場合の証しとは、信用を軽視することです。結果、常客への背信行為となり、支えがいなくなるのです。そして、長年尽力してきた社員達の士気を下げる。士気の低い組織が発展することはない。これが、現実です。
 
創業理念や伝統を軽視して、先に経営スタイルだけを変えようとした点が悪い例といえるのです。
 
 
次に、好例のお話を致します。
 
世界一の内燃機関を作る本田技研工業が、地球環境に悪いからとガソリン・エンジン開発及び販売を止める。苦渋の決断でしょうが、創業者本田宗一郎翁は恐らく後進達を、良くやったと褒めるでしょう。
但し、万が一にもASIMOに銃を持たせることをすれば、烈火の如く怒り、本田宗一郎翁の御霊は化けて出てくるに違いない。そういう御方だと見ています。【link:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)参照』】
 
社会幸福のために製品を作るという理念や経営哲学を守れれば、製品自体が変化しても良いという好例です。
 
一つ余談を申せば、最近のレースを見て思うことがあります。本田技研工業のアイデンティティーは、世界一のエンジンを作ることよりも、強いファイティング・スピリットがあることだと見ています。不可能を可能にしてきた原動力こそ、世界一のファイティング・スピリットだった。これだけは、いつまでも忘れないで欲しいと願います。私も中学を卒業し、まだ免許も無い時、サーキットで生まれて初めてエンジンと会話することを覚えました。その相手こそ、ホンダ製のエンジンでした。アクセルを開けてトルクがかかるまでの独特の間が、ホンダのNAエンジンにはある。これが好きな私にとって、この世からホンダの内燃機関が無くなるのは、筆舌に尽くしがたいほど寂しいと思いつつ、天晴れな判断をされたとも同時に思います。【link:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)参照』】
 
 
応用編として、今後好例になるだろうと願う事例をお話します。
 
「サービスが先、利益は後」と、サービスを都度足すことで世界一の宅配業者になったヤマト運輸があります。
宅急便が、日本人の生活をどれほど豊かにしたかは、多くの人達がご存じのはずです。eコマースの普及で、益々発展することは間違いありません。
しかし、これから先も発展するならば、足すことで発展するのではなく、引くことで発展する形にならなければならない時が来たと見立てています。
 
依頼もなく詳しいビジネスモデルを語ることはできませんが、止めることと、やらないことを吟味することで、逆に顧客のためになる時代がきているということです。この結果で最終的に恩恵を受けるのは、他ならぬセールスドライバ各位だと見ています。物流量十倍でも、セールスドライバの給与は三倍にもならない。これこそ、ビジネスモデルに問題がある証しです。
 
「サービスが先、利益は後」の精神は、これから先も守り続けることが、ヤマト運輸のアイデンティティーです。
しかし、必ずしもサービスの数を増やすことが必要とは言えない時代になります。
 
サービスを減らすことでコスト削減とダウンサイジングを図り、その分をお客さまとセールスドライバに還元する。重要なのは、私が言う意味に内部の方々が気づくことだと思います。
なぜならば、私からヤマト運輸の御担当者に話すことは、一生ないと思うからです。 
私が20年以上コンサルタントを営んで来て、最も無礼な扱いを受けた会社こそヤマト運輸だからです。どのような態度だったかを話すと、そんな人間がこの世に居るのかと皆驚きます。あれほど誠意を尽くしても尚、そういう扱い受けるのは、ひとえに私に原因があるのでしょう。それだけ、私には御縁の無い会社だと自覚しています。
 
しかしながら、創業者 小倉昌男翁から学ばして頂き、働きながら大学に通った若い頃の恩があります。
これを踏まえ、一つだけ申し上げれば、俗にいうホワイトカラーと言われる領域の新入社員に、2年間の現場経験を義務づけることが今必要です。
 
ヘルメットをかぶり、安全靴を履き、手作業で仕分けする中に入る。そうすれば、いかに効率が悪い点があることに気づきますし、現場の人間の士気をガバナンスすることの重要性にも気づきます。
さらにセールスドライバの助手席に座り、配送を手伝えば、運転ログを取り、心身に余計な負担をかけるよりも、先にすべき事があることも気づく。
再配達の大変さ。居留守の体験、真面目に働いているにも拘わらず時間指定に遅れ怒鳴られる惨めさ。こうしたことを経験すれば、常温宅配は全て置き配を義務にする。この必要性が簡単に分かります。但し、顧客に宅配ボックスを用意して貰うのでは100%の普及に数十年かかってしまう。そこで、ソフトバンクがADSLで成功したケースを学べば良いとなるでしょう。五年耐久で、且つQRコード付きの置き配用の袋をクロネコメンバーズ宅から無料配布すれば良いと気づく。セールスドライバの大変さを知れば、無料配布でも、この方がROIに見合うと簡単に分かるはずです。
また、荷主の時間指定作業が無くなれば、クライアントにも喜ばれると、すぐ分かる。
そしてさらに、各センターの受付に立ち、自分達の母親世代の人達と働けば、いかに無駄なシールや資材が多いこと。それに伴う余計な作業や備品が多いことにも簡単に気づく。ましてや接客をしたことのない技術者が作った端末では、業務の足を引っ張る原因になっていることにも気づく。
作業の為の作業、仕事の為の仕事が利益を溶かしている現実に、いち早く気付く人間が、早急に必要なのです。
 
もし仮に、現場経験で大局観を有する者が現れれば、ヤマト運輸専用の宅配ボックスでは勿体ない。各社が費用を出しあい、全宅配業者共通の物を作れば、10年耐久の良い物を無料配布できる。結果、国益になることに気づく。国益になると分かれば国政が力を貸してくれる。こうしたことに気づく人が、リーディングカンパニーから出現することが良い未来を創る上で大事なのです。これこそ、小倉昌男翁が創った会社に相応しいとなり、後進達の矜恃の元にもなっていくのです。【link:言葉の意味は、goo辞書©参照願】
 
いかなる企業でも現場の人間は、会社のシステムを変えることはできません。
だからこそ、本部の人間が現場を知る意義が生まれる。
 
現場見学では何度行っても駄目、共に汗をかいて初めて見える景色があることも知らなければなりません。
現場の声なき声をきく力こそ、経営幹部候補になる人にとって宝になる能力です。
 
全ての答えは現場にある。これは、どの業界でも言えることなのです。
 
 
 
時代とともに変えて良いものと、変えてはならぬものを正しく見極める。
 
 
このことを厳しくも熱心に社員各位に教育することが、伝統ある組織には、今こそ必要なのです。
ここ10年の間に、社会の構造や意識が劇的に変わっていくからです。恐らく、かつて人類が味わったことのないほど、劇的に変わります。
 
 
あなたの心には、何が残りましたか?
 
 

 塾主 山口善義
 
 
 
 
 
お知らせ

 
STCMデザイン(商人道義塾関連コンサルティング業務)に関しまして、お知らせがございます。
2024年8月31日をもちまして、法人様への当社より行う営業活動は終了となりました。ビジネス モデル プランニング & セールス サポート事業部門は、従来通り活動致します。
 
今後は、STCMデザイン及びマーケティング・ブランディングのノウハウの御提供は、当社へ直接オファーを頂く、法人様のみとさせて頂きます。
その際、新規契約の場合は御見積提出前に、当社が指定する皆様にProsebu-DATを受験頂きます。チーム分析を行い、水面下で生じている問題点を分析致します。分析結果を踏まえ最適なプロジェクトを見積に添付し提出致します。従いまして、Prosebu-DAT受験が受託条件となります。
尚、この場合のProsebu-DAT分析料は、上限100名様までとし無料となります。
Prosebu-DAT分析は個人分析後、チーム分析となり、時間がかかります。このため、御見積提出まで1ヶ月以上生じる場合があります。予めご了承ください。
重ねて、受託件数に上限がありますので、状況により受託ができないことが多いと予想されます。重ねて、ご了承ください。
 
上記に関連し、商人道義塾の塾生募集を一時中止します。
 
個人向けのノウハウ提供は、商売の領域外を増やし設けます。
かねてより御要望が多かった、夫婦・家族関係及び人間関係の不和改善法、子育て等、プライベートの領域に関する新たな場を創る予定でおります。
 
 
 
 
 
 

 
 
小嶋千鶴子 刀自のご逝去の報から一年が経ちました。
小嶋千鶴子 刀自は当塾開校の動機の一つとなられた方です
小嶋千鶴子 刀自御本人は、自分がいかに優れた指導者であり 経営者かこの自覚が真の謙虚さ故にありません このため表に出ることが少ない御方です
 
しかしながら  商人及びサービス業従事者各位が 商売の永続的な発展を求めるならば小嶋千鶴子 刀自こそ 理想とすべき御仁であることは 永遠に変わらないでしょう
 
一人でも多くの人が この真実にふれて頂きたいと願っております
 
新型コロナウイルスが終息するなかで サービス業の経営スタイルは 大きく二つの考え方に分かれるようになります 
 
一つは 人工知能やロボットを使い 人件費を削減し効率的な経営を目指す者 
 
一方は 「いつの世も 人を真に癒やすものは 人間の真心と温もり」この代え難い本能を利用(厳密には拝借)し経営しようとする者 
 
いずれが正しいとは 安易に言えません 
 
但し 前者は絶えず経済状況に左右され 栄枯盛衰の浮世を彷徨う 
後者は 荒波の中でも同じ場所に留まり 沈むことの無い浮きの如く生きられる 
 
どちらを選ぶかは あなたの自由です
 
一つ言えることは コロナ禍の長期化で分断されたものの反動が必ず起きます 
その際 人の温もり 人情 忠恕 誠意 扶助 これらの良さを改めて実感する機会が世界中で増えます 
 
人間として この世に存在し 良かったと思える瞬間とは いかなる時か 
 
これが分かっている者だけが提供できる本物の接客 サービスがあります
それを提供できる処が求められる時代が来ます 
 
サービス業は 自分の心と命を赤の他人のために使う仕事です 
しかし 人間もまた循環する自然の一部 使っただけでは終わらないのです
与えをだせば 必ず見返りが生まれます 成しただけ務めた分は 必ず自信や生き甲斐の元として返ってきます 
それがサービス業という仕事です 
 
他人のために なぜ身を削るのか この本意を知ること それが
小嶋千鶴子という御仁の面影を この世に残すことになる 私は一年が経った今 改めて感じております
 
 

 2023年5月20日  
商人道義塾 塾主 山口善義

 
 
 
 

 
 
商売は、辛い時にこそ、自分の心に真正直になる。

そして、なぜ今の商売をはじめたかを顧みるのです。初心にあった清らかな志が、有事の際に問われます。
商売は、有事の時にこそ、誠心誠意、嘘偽り無くお客さまに尽くす。
その姿を、お客さまは無意識に記憶しているのです。
この無意識の記憶が、絶大な信用を生む。この信用が、店の寿命を決めているのです。
これらは、商売繁盛の先達から学ぶ商売の心得の一つです。
 

人間は、追い詰められて、はじめて自分の本性が出る生き物です。
本性が出たとき、自分さえ良ければと利己的になる者、自分だけ良いだけでは駄目だと、利他的になれる者、二つに分かれます。
 
商売は、「困難なときにこそ、売り手の都合より、買い手の都合に合わせる」。追い詰められた状況で、利他的になる。これが、知る人ぞ知る商売のコツなのです。

困難な状況の中で、利他的になれる者の方が、困難を克服した後、生き長らえる確率が遥かに高い。これは、理想論ではなく、成功した先達から学べる事実です。


辛い時にこそ、自分の本性がみられるチャンスだと思う。
平穏無事の中で、自分の本性をみることは、求道者も修行者も非常に困難なのです。だからこその荒行であります。体を痛めつけること自体に、意味はないのです。
 
人間は、人生のなかで何度か困難に出会うことがありますが、困難を後から振り返れば、幸いなことが多い。
当時は辛くとも、けっして困難や苦しみは、無駄なことはない。それがこの世の現実です。

そして何より、この世に在るものは全て、耐え忍んだものの方が強くなれる。これも自然の摂理です。

辛い時にこそ、あえて、そうあえて「その辛さ」を楽しむ。楽しめるわけがないだろうと思う状況だからこそ、あえて楽しむ覚悟を持つ。
これもまた、生を楽しむということではないでしょうか。もし人間に生身がなければ、辛さなど、この世に無いのですから。
 
 
私の周りの外食業オーナーは、「こんなに大変な時期にお客さまが来てくれる。ありがたい。本当にありがたい」と、感謝の念を会話の最後に付け加える人が、ここ一年で増えました。

これも困難だからこそ、大事な商売の極意を自然と気づけるのです。

今の時代、「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」を、なぜお客さまに言うのか。この本意を知らない人が増えています。
ほとんどの人達が、お客さまが買ってくれるから、その感謝で言う言葉だと、誤解しているのです。
 
「いらっしゃいませ」『ありがとうございました」の感謝の言葉を言う本意は、買ってくれたから言うのではなく、多くの店がある世の中で、自分の店を選んでくれたことへの感謝の言葉なのです。

したがって、買ってくれないお客さまへの感謝でもあるのです。冷やかしのお客さまへも感謝ができる。これこそが、商売の寿命を決める源となるのです。
 

今、観光業、外食業は、未曽有の危機的な状況に置かれています。
しかし、商売の最も大事な基本である、来店客への感謝の念に気づくチャンスになっています。
 
お客さまが他店ではなく、自店にお越しになるから、自らの生活もできる。

「自分の店に、お客さまがお越しになる」ということの喜びを骨身に沁みて感じることができれば、必ずその思いは、自然と自らの雰囲気となって体を覆うのです。この感謝の念を有した人の雰囲気は、来店客の無意識へも通じます。
 
このお客さまの無意識の記憶が、再来店や再購入の動機づけになっているのです。
 
商売の基本の一つは、他者への感謝からはじまるのです。
そして肝心なことは、人を言葉でもてなすよりも、経営者はじめ、全店員の体から「感謝の念」がエネルギーとして発散していることを優先することです。この方が商売繁盛への近道だということです。

今話していることは、きれい事でも気休めでもありません。

事例を挙げましょう。
GMSや百貨店が新型コロナウイルスの流行前から売上に苦戦しているのは、「お客さまへの感謝の念を、店員各位に体現させる」という営業戦略が無いからです。

商売は、来店客への感謝を忘れ、上手く行くことはありません。
 
問題は、パートタイム職員が80%を超える店が多い中で、パートタイム職員に「お客さまへの感謝の念を体現させる営業戦略※1参照」を、いかに創るかです。

苦戦中のGMSや百貨店は、経営層だけでなく、接客指導教官みな、この点に気付いていない。それが、店舗売上の数字に表れているだけなのです。
 
まさに気付いていないというのが、表現としては適しています。なぜなら、経営層の方々も、指導教官も現場にいたころは、皆できていたのです。だからこそ、出世もしているのですから。
 
実技の世界は、できる人にはいとも簡単なことが、できない人にとっては至難の業という現実があるのです。
 
できる人と、できない人、この差の原因を分析して、戦略を立てていないから、今のようになってしまうだけなのです。陳列している商品が悪い訳では無い。メーカーにとっては、非常に切ない現実です。
 
 
 

あなたの商売が、現在大変であれば、今一度、自分の気持ちに真正直になり、捨て身の覚悟で利他的になることです。ここから得た経験で、必ず「商売の真実」を見つけられるようになります。
見つけられれば、一生の宝になります。

大事な事は、「真実」は他人から学ぶ事ではなく、自ら発見しなければ身にならないということです。
 
 10年も経てば、新型コロナウイルスは、今とはまったく異なるイメージになるだろうと予測しています。
 
今は危機的な状況であっても、正直に、本物の接客をしていれば、必ずお客さまは、近いうちに戻ってこられます。
 
なぜなら、人間を苦しめるのも人間なら、癒すのも人間だからです。
人の温もりに勝るものを創ることは、人間にはできません。
 
人恋しいという感覚が本能にある以上、必ず本物の人のところに、人は戻ってこられます。
 
今、人も店も会社も、本物が選別されていると思うことが、大事です。
 
 

平穏無事の中で、精神的な成長をせずに、この世を去るよりも、困難を経験し、人間としての深みを得てから去る方が良い。そして何より、有事の時に受けた恩は心の奥底に沁みる。永遠に忘れない絆を生む。人の恩を感じながら逝く方が尊い。

これこそ「生身の肉体をもった人として、生まれてきた甲斐があった」ということではないでしょうか。
 
 
ようやく逝ってくれたとホッとされる人生より、もう一度だけで良いから会いたいと泣かれる人生で終わる方が尊い。子供の頃から骨を拾う度に、私は思うのです。
 
 
 
 
あなたの人生は、まだまだ続きます。益々良い人生になります。
必ずやそうなるように心より祈願致します。
 
 

 
 
 
塾主 山口 善義

 


※1 お客さまへの感謝の念を体現させる営業戦略とは、何か。

 
戦略という言葉を使う理由があります。補足説明を致しましょう。
 
センスの無い店長や管理職は、「お客さまへの感謝を忘れず仕事をしてください」と、業務命令であったり、懇願という形で店員各位に促すでしょう。
 
しかし現実は、はじめてアルバイトに来る学生でも、30代、40代のベテランパートタイム職員の方々でも、全員が何も習わずともお客さまへの感謝は大事、お客さまあっての商売だと既に知っているのです。
 
問題は、知っているにもかかわらず、行動にでない。この原因です。この原因を踏まえずに、精神論だけで大勢を動かそうとするから、失敗を生むのです。したがって理解ではなく、行動を基準に店員各位を動かすには、指示する側に智恵が必要になる。だから戦略とあえて言っているのです。
 
さらに詳しいお話しを、ご覧になりたい方は、特別講演ページへどうぞ>>>>>
 
 

 
 

 

商人道義塾 創設趣意

商人道とは何か
 
商人道義塾について

商人道義塾について

 

開校趣意及び御挨拶
 

開校の理由は、三つあります。
一つ一つお話します。 
 
 
 

 
プロローグ

プロローグ

1,なぜ、義塾(Gijuku)なのか?※1
2,なぜ、サービス業というのか?
3,なぜ今、商人教育が必要なのか?
4,ビジネスマン教育と商人教育は、何が違うのか?

 
ビジネスマン教育を軽視したり否定する訳ではありませんが、
理論理解のみの偏った人材教育を続けた結果、
大企業ほど、その副作用に苦しんでいます。
 
一方、中小の店舗では、失敗する人の共通点を学ぶ機会がありません。このため、自己流で商売を始め、開店する危険な人達が増えています。
これらの理由から、一つ一つお話して参りましょう。
 

※1 
“Gijuku” means a private school that nurtures human resources who serve the public interest.

Lecture Contents

講義種目一覧

全サービス業共通入門①

哲学編 講義

 
サービス業に共通する生き方と心得を講義します。閉店倒産する人に共通する考え方と生き方を学べます。先ずは、ここから受講してください。  
 

無料公開中

全サービス業共通入門②

実践ノウハウ編 講義

 
商売やサービス業には全業種共通で、「言葉遣い」「立ち居振舞い」の訓練よりも、遥かに大事なものがあります。当社セミナー受講者から初耳だと驚かれいる内容や喜ばれている秘術を公開します。
    

一部無料公開中

実践マーケティング

マーケティング 入門編

 
当塾で扱うマーケティング理論は、大学や大学院で学ぶマーケティング理論とは異なります。商売の実践で役に立つためのマーケティングセンスとは何か。出店前にマーケティング調査会社に事前調査を依頼し、なぜ閉店倒産になるのか。なぜPOSデータを分析しながら、販売数予測が失敗するのか。これらの理由を学びます。
   

 2020年4月16日 公開開始

 
  

 
全講義 公開完了
 ( 無料公開中)
 
 
 

 教育者・経営者・管理職用

指導者育成 要諦編

 
教育者用講義では、指導力を上げるポイントを伝授します。なぜ人間は成長速度が異なるのか。なぜ理解させるだけではいけないのか。事例をもとに講義します。
 
管理職用講義では、管理職の適性、採用基準、教育制度のあり方等々、事例をもとに講義します。サービス業におけるガバナンスで最も重要な点を感覚的に体得し、今まで見えていた風景に変化が生じるように講義します。
    
 

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再開時期は、改めて告知致します。
 

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商人道義塾 塾章 

名称「GOLD CRANE」
 
 

  

サービス業も実践実技の世界、
「わかる」と「できる」は違う。

 
当塾は、答えを教えるところではありません。実践の場で応用が利くように、あなたに覚醒のチャンスを与えることを目的にする塾です。
サービス業は、実践実技の世界です。高度な理屈や知識を知っていても、知っているだけでは、何の役にも立ちません。その厳しい現実を理解しながら、実践で役に立つセンスを高めて下さい。
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